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名のみの春に danの繰り言 [エッセイ]

 テレビニュースで桜の開花が例年より遅いと告げています。

そうですね。そこまで来たと思った春が足踏みを続けています。晴れた日と

そうでない日。朝晩と日中の寒暖の差の激しいこと。

 そんな中で昨日は珍しく朝から暖かい日差しが降り注ぎ、なんだか浮き浮き

していました。

 そして突然庭の雑草引きを思いつきました。取りあえずは気になっていた玄関

周り。椿のしたに青々と柔らかな雑草が生えています。今はきれいだと思える位。

でもこれが成長すると手がつけられなくなってしまいます。

 移植ごてと小さな鍬、こんな道具はなくても前日の雨で簡単に手で引けると...。

しゃがみこんで一時間半、思ったより面倒くさくて、しんどくて、腰まで痛くなり

ました。最初は鼻歌など歌っていたのに、すぐに嫌になりどうして私がこんなこと

しないといけないの。好きでもないのにと不満で頭がいっぱいになりました。

 それにご近所の誰かに見られたら、きっと腰を抜かすくらい驚いて言うに違いない

「あれぇ どういう風の吹き回し嵐になるから止めて」

 そう、そのくらい私のノラは自他ともに認めるところなのです。

あともう少し反対側が残ったけれど、今日はこれで終わり。もう無理です。

 思ったより汚れた手と顔を洗い服も着替えました。熱い紅茶を入れてのんびりと。

リビングから庭の椿がみえます。小さな赤い花我が家の椿の中で一番目立たない木。

梅やさくらんぼが散って、庭が寂しくなったころ咲くのも一番最後、

 今日はその花が愛おしく思われました。

 一休みするとじわっと満足感がわいてきました。嫌々の作業だったのになんだか

元気が出てきました。何かをやり遂げた充足感なのでしょうか。

 そして時間があれば庭にいた夫のことを思いました。その気持が少し分かった

気がしました。好きなことやっていたのだもの。


 先日来珍しく続けざまに来客がありました。団地自治会の方々、初めての知人。

私はこの人と思う人ならすぐ上にあげてコーヒーなど一緒に飲みたい人なのです。

 そしてテーブルの花や、部屋の調度品、絵や置物、コーヒーカップなどに適当に

興味を示す人と気が合いそうな気がするのです。

 いつも来る友だちはそういう人ばかりなので、今までこういうことを考えたこと

がありませんでした。

 ところが先日の来客はみなさんこういうことに無関心のようでした。

前日に友が届けてくれた白木蓮の花を大ぶりの花瓶いっぱいに活けて、リビングには

その甘い香りが漂っていたのに。

 それぞれ小一時間話して帰られました。

 何に関心がなくてもあの白木蓮をみてきれいだと思わない人なんているのかしらと

しばらく考え込みました。

 私の考え過ぎか、人はそれぞれなのだから、色々な人がいるよなあ。と思ったり。

 「ああ好い香りですね。美しい花ですね。」みなさん思ったけど口に出さなかった

だけなのかもしれません。

 そして私の友人たちはなんて情緒あふれる人ばかりなんだろうと嬉しくなりました。

 私が草引きなどしたせいでしょうか、今日も肌寒い曇り空で春の気配はありません。







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コメント 2

リンさん

お疲れさまでした。
花や器に興味を示さない人はいますよね。
でも、茶道でも掛け軸や花や器をほめるのは礼儀とされていますよね。
そういう心って大事ですね。
by リンさん (2017-03-29 15:59) 

dan

有難うございます。
私やっぱり古臭いのかも。
でもこういう気持ちは大切にしたいです。
by dan (2017-03-30 13:50) 

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