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孤独を楽しむ老後って.... [エッセイ]

 猛暑のなかの三連休です。
あ~あ小さな私のため息聞こえますか。
我が家の前の六十台前半のご夫婦。西隣の母娘はさっき相次いで車で出ました。
 私にもそんな時があったと懐かしく思い出しています。
それが当たり前の日常でした。 数十年の時を経て今じっくりと考えています。
 一人暮らしは自由でのんびりで、そう楽しいこともない代わりに辛いことも
ありません。ただ寂寥感は常に私にまとわりついています。
 私も母が一人でいた年になり、毎日のように訪ねる私に「寂しい」を連発して
いた母の気持ちがやっと今理解できるのです。
 
 でも考えます。
 私の友たちは皆さん旦那様がお元気で、私からみたら羨ましい限りです。
 ただ自宅では生活が無理となり、二人で施設に入った友。訪ねてもあまり
笑顔もなく会話も弾みません。
 「毎日どちらかが病院に行っているのよ」と少し耳が遠くなった友。もう長話も
出来ません。
「私もふらふらなのに主人があちこち痛いので、いつでも車を出せるようにしてる」
と本人曰く老々介護の友。
 旦那様をなくした三歳年上の友は足腰が駄目になり、とうとう施設へ。

 彼女らからみたら、多分何もせずに呑気に暮らしている私のこと「羨ましい」と
思うかもしれません。
 私の気持ちなど我儘だと思っているかもしれません。
 私もそうかもしれないと思いつつ、私が払った代償の大きさには気もつかない
彼女たちを、それなりに幸せなのだろうと思っています。
 
 失ってからでないと分からないこと。失ってからでは遅いということ。
 人間、死ぬまでは生きていくしかないということ。
 私実感し過ぎています。

 五木寛之著 「孤独のすすめ」 人生後半の生き方

  老年になって「前向きにポジティブに生きろ」などというのはむしろ残酷な
ことではないか。だとすれば後ろを振り返り、ひとり静かに孤独を楽しみながら
思い出を咀嚼したほうがよほどいい。回想は誰にも迷惑をかけないし、お金も
かかりません。繰り返し昔の楽しかりし日を回想し、それを習慣にする。
そうすると、そのことで錆びついた思い出の抽斗が開くようになり、次から次へと
懐かしい記憶がよみがえってくるようになる。はたからは何もしていない
ように見えても、それは実は非常にアクティブな時間ではないでしょうか。
 孤独を楽しみながらの人生は決して捨てたものではありません。
それどころかつきせぬ歓びに満ちた生き生きとした時間でもあるのです。

 私は感動にも似た共感を覚えました。
元気が出てきました。
 三連休暑いけどお天気はよさそうです。ちょっと出かけてみましょうか。
  
nice!(7)  コメント(4) 

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コメント 4

リンさん

五木寛之さんのエッセイは、私も好きです。
いいですね。
danさんのように、思い出を文章にしていくのは、とてもいいことなのでは?


by リンさん (2017-07-20 23:23) 

ENO

コメントいただき、ありがとうございます!
これからも宜しくお願いします。
by ENO (2017-07-21 18:02) 

dan

リンさん
有難うございます。
暑いけど頑張ります。
by dan (2017-07-21 21:49) 

dan

enoさん
有難うございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
by dan (2017-07-21 21:52) 

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